今週の投資戦略

☆ 株式相場展望 -週報- ☆  2022/10/2(日)
  
☆ 米国市場
 
 先週の米国市場は英国での債券市場の混乱などを嫌気する場面もあり、大きな下落となった。指標の悪化など直接的な売り要因が出たというよりは金融緩和の終了に伴う持高調整なども大きな下落の要因となっている。さらに債券市場でも入札の不調などが伝えられ、金利が上昇したことでリスク回避、信用収縮の流れが強まり、株式売りにつながった。週末にかけては芳しくない決算や見通しなどが発表されるとさらに売り急ぐ動きとなった。
 
 今週は月初ということで主要な経済指標の発表などがあり、敏感な反応もありそうだ。ただ、先週の大きな下落のあとだけに好調な経済指標の発表で金利上昇懸念から売られるという段階は一段落となる可能性もある。悪材料出尽くしということで債券市場などで買い戻しが見られれば、株式市場でも空売りが積み上がった銘柄から買い戻しが入るという展開で戻りを試す動きになりそうだ。ただ、あくまでもベアマーケットでのりバウントいうことで戻りの鈍さを確認しては売り直されるということで下値模索はまだまだ続くのだろう。好調な決算発表などが2~3見られるようになれば底入れ感が出ると思う。逆に経済指標というよりは企業決算で好調なものが多いと確認されないことには底入れとはならないだろう。
 
 今週は月初ということや四半期の始まりということで経済指標の発表やFRB高官のコメントなどに左右されそうだ。月曜日にはISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況感指数や建設支出の発表があり、火曜日は製造業受注の発表がある。水曜日はADP全米雇用リポートや貿易収支、ISM非製造業景況感指数が発表され、木曜日は新規失業保険申請件数が発表される。金曜日は雇用統計や卸売在庫・売上高、消費者信用残高が発表になる。
 
☆ 日本市場
 
 先週の日本市場は米国株安や世界的な信用収縮の流れで売りが先行、指数も大きな下落となった。期末要因での中間配当取りの動きや日経平均の入れ替えに伴う売りなども嵩んで下げが加速され、想定される日経平均の下限水準までの調整となった。世界的な金融緩和の終了が取りざたされるところで日銀が金融緩和を続けるということも逆に売り要因となったような感じだ。
 
 今週の日本市場は米国の経済指標の発表などに振らされるのだろうが、目先的な下げ一服となるのではないかと思われる。本格的な戻り相場となるには米国でも同様だが、好調な決算発表などが相次ぐことが必要となるのだろうし、日本市場はこれから金融緩和の終了が取りざたされることになるので、戻りも限られると思う。
 
 週明けからは月初の買いも期待されるが、世界的な金余りの終焉、信用収縮の流れは否めず、下げ渋りはするもののしっかりと戻すということはなさそうだ。空売りが積み上がれば買い戻しで指数を押し上げることになるのだろうが、空売りが積み上がる状況ではなく、戻りも限られるのだろう。月初の買いが入るところでどれだけ空売りが積み上がるかで今後の相場動向も左右されるのだろうし、本格的な戻りというよりはどこかでショック安ということもあるかもしれない
 
 今週は月曜日に日銀短観や日銀金融政策決定会合の主な意見、新車・軽自動車販売台数が発表され、火曜日は都区部消費者物価指数(CPI)やマネタリーベースが発表される。木曜日はオフィス空室率や日銀のさくらリポート(日銀地域経済報告)が発表され、金曜日は家計調査や毎月勤労統計、貿易統計、特定サービス産業動態統計、景気動向指数速報値が発表される。
 
☆ 一目均衡表 テクニカル分析
 
・NYダウ
 週末にほぼ安値圏での引けとなり下値を試す展開となった。底値での保ち合いを下に放れた形だが、移動平均線や基準線などからの乖離も大きく、目先的には売られすぎからの下げ渋り、下げ止まりが期待される。
 予想レンジ  28,500ドル~29,500ドル
 
・ナスダック指数
 これまで値持ちのよかった銘柄などが売られて下値を試す動きとなった。何とか6月安値水準では下げ止まった形で、移動平均線や基準線からの乖離も大きく下げ渋り感はあるものの下値模索が継続となりそうだ。
 予想レンジ  10,200pt~11,000pt
 
・日経平均
 移動平均線や基準線からの乖離も大きく下げ渋り感もあるのだが、下値を試す動きとなっている。5月、6月の安値水準を意識するのだろうが、目先的な売られすぎ感もあり、いったん反発する場面も期待される。
 予想レンジ  25,500円~27,000円
 
・TOPIX
移動平均線や基準線からの乖離も大きくなり、下げ渋り感も出るのだろうが下値の節目を試す動きで下値模索が継続ということだろう。
 予想レンジ  1,820円~1,880円
 
・ドル円
 高値気での保ち合いが上値に張り付いている感じだ。移動平均線や基準線にサポートされながらの高値保ち合いが続くのだろう。
 予想レンジ  140.0円~145.0円
 
・米国10年国債利回り
 高値圏での保ち合いが継続しそうだ。何とか上値を試すこともありそうだ。
 予想レンジ  3.70%~4.10%
 
・今週の相場見通し
 → https://youtu.be/KXbf4MDdfrI