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​兜町裏通り話

大日本印刷(DNP)はまだ「買い」なのか?

 今週は大日本印刷(DNP)を取り上げる。創業147年目に入った国内印刷業界2強(TOPPANと大日本印刷)の一角で、商業印刷を柱に成長してきたが、印刷市場が縮むと祖業の技術を活かして包装材や半導体分野に進出している。

大日本印刷の「ここからの」株価は?  直近の貸借対照表から

 大日本印刷はまだ2023年10~12月期の決算短信を発表していないため、2023年9月末現在の貸借対照表が最新のものとなる。そこから主要な項目を抜き出してみる。
 
 資産勘定のうち、流動資産は2654億円の現金および預金を含めて8104億円あり、流動負債の3935億円を大きく上回っている。つまり足元の資金繰りには何の不安もない。

 また固定資産のうち有形固定資産は4737億円あるが、資産価値が「あやふや」であることが多い無形資産は378億円しかない。

 さらに固定資産には投資有価証券その他で5413億円あるが、うち「営業取引の関係強化を目的として」230社以上の株式を2620億円保有している。このうち会社数で約半数、保有金額のほとんどが上場株式である。上場株式は四半期末に時価評価して、有価証券評価差額金として資本勘定に繰り入れている。2023年9月末は1216億円の益金となっている。
 

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